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遺伝要因とは?

遺伝要因とは?
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「遺伝要因とは?」

「遺伝要因」の正体は、遺伝子の情報です。「遺伝子」は誰もが持っていますし、「遺伝」は誰もが経験している、とても身近なもので、難しいことではありません。ひとりひとりで少しずつ違う遺伝子の情報は、私たちの個性― ときには"がんになりやすさ"と関係しています。

■ 遺伝子について

ヒトの体をつくっている細胞ひとつひとつには、約20,000種類の遺伝子が含まれています。そのほとんどの遺伝子は、父親から受け継いだものと母親から受け継いだもの、2つで1組になっています。
ヒトの体は遺伝子の情報を元にしてつくられます。遺伝子はいわばヒトの設計図のようなものです。ヒトが持つ遺伝子には、体をつくるための情報や体の機能を維持するための情報が含まれています。
遺伝子は、DNAという物質が糸のようにつながってできています。DNAの構造の一部である塩基(えんき)という物質には、A(アデニン), G(グアニン), C(シトシン), T(チミン)があり、遺伝子ごとにそれらの並び方(塩基配列)が決まっています。 また、通常、糸状になっているDNAは、細胞分裂の際にだけまとめられた(糸巻きのような)状態になります。その糸巻きのようになったものを染色体と呼びます。

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■ 遺伝子の違いと個性

基本的にはヒトがもっている遺伝子の塩基配列は、人類すべて共通ですが、ひとりひとりで少しずつ違いのある部分があります。この違いは、髪や皮膚の色など身体的特徴の違いや、病気へのかかりやすさなどの体質の違いと関係しています。つまり、塩基配列の違いが、私たちの個性として現れているのです。

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■ 遺伝子の変異と病気との関係

遺伝子の塩基配列の違いや変化を変異と呼ぶことがあります。変異には様々な種類があります。また、変異の中には、病気の発症に関係しているものと、そうでないものがあります。
変異によっては、遺伝子の働きが変化し病気の発症に関係することがあります。このような病気の原因となる変異のことを、病的変異と呼びます。
乳がんや卵巣がんの発症に関係している遺伝子として、BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子の2つが明らかになりました。BRCA1/2遺伝子に病的変異があると、そうでない場合と比べて、乳がんや卵巣がんを発症しやすくなることが分かっています。

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■ 遺伝子と遺伝

ヒトがもっているほとんどの遺伝子は、父親から受け継いだものと母親から受け継いだもの、2つで1組になっています。この2つ1組で持っている遺伝子のうちの1つだけが、こども(次世代)に引き継がれます。どちらの遺伝子が引き継がれるかは、偶然によって決まりますが、2つのうち1つ―つまり、1/2(50%)の確率です。
もし、ある人が持つ2つの遺伝子の片方に変異があった場合、その変異のある遺伝子がこども(次世代)に引き継がれる確率は、1/2(50%)です。
BRCA1/2遺伝子の変異も性別に関係なく、母親もしくは父親から、娘または息子へ、1/2(50%)の確率で受け継がれます。

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